解体とアスベスト調査
執筆・編集:石綿チェック運営事務局更新日:
結論
解体工事では、事前調査の実施と、解体部分の床面積合計が80㎡以上の場合の行政報告が特に重要です。80㎡未満でも事前調査等が不要になるとは限りません。石綿の有無にかかわらず報告対象となり得る点に注意します。
80㎡未満でも事前調査は別に確認
80㎡は建築物の解体に関する行政報告の代表的な境界です。79.99㎡など基準未満であっても、解体する既存材料の事前調査、掲示、記録などは別に確認します。
80㎡未満でも事前調査は別に確認
| 項目 | 確認できること | 次の行動 |
|---|---|---|
| 事前調査 | 解体する部分の全材料 | 面積だけで不要としない |
| 電子報告 | 解体部分の床面積80㎡以上 | 該当時は着工前に報告 |
| 届出・作業措置 | 材料と作業方法 | 別制度・自治体条件を確認 |
確認のポイント
判断前チェックリスト
- 解体部分の合計床面積を小数第2位まで確認する
- 解体対象部位と残置部位を図面で確認する
- 全対象材料の調査結果を確認する
- 担当調査者の資格区分を確認する
- 行政報告の提出主体・期限・提出方法を確認する
- 吹付け石綿等に係る作業では14日前届出を確認する
図解・データ
- 1
工事対象部分を確認
対象となるすべての材料を調査
- 2
有資格者による事前調査
見た目・築年数だけでは確定しません
- 3
80㎡基準を確認
解体部分の合計床面積で確認
- 4
報告システムを使用
80㎡以上の場合の行政報告
- 5
調査記録を3年間保存
工事対象となる全材料の調査結果
出典: 厚生労働省「小規模工事等の着工前に必要な手続きについて」「建築物の有資格者による事前調査」「石綿事前調査結果報告システムの案内」「改正石綿則のポイント」、環境省「石綿事前調査結果の報告について」。図は概要です。
解体部分の合計床面積80.00㎡が境界
- 例: 79.99㎡
- この報告基準には達していません事前調査等が不要になるとは限りません
- 例: 80.00㎡
- 行政報告の対象になり得ます石綿の有無にかかわらず報告対象になり得ます
出典: 環境省「石綿事前調査結果の報告について」、厚生労働省「石綿事前調査結果報告システムの案内」。事前調査等は別に確認します。
ケース比較
| ケース | 確認する条件 | このページで分かること | 次の確認 |
|---|---|---|---|
| 解体部分79.99㎡ | 合計床面積の算定範囲 | 行政報告の80㎡基準未満でも事前調査は別確認 | 全対象材料の調査と地域手続を確認 |
| 解体部分80.00㎡ | 合計床面積と工事単位 | 行政報告対象となる条件を確認 | 元請による報告システムでの提出を確認 |
| 床面積未確認 | 図面・契約書の面積と複数棟の扱い | 報告要否を確定できない | 面積と算定根拠を確認して再判定 |
| 石綿含有材料が確認された | 材料、状態、除去方法 | 行政報告とは別に作業計画・届出を確認 | 有資格者と所管窓口に手続を確認 |
各ケースの根拠にした公的資料は、ページ末尾に掲載しています。
注意点
- 80平方メートル未満は事前調査不要という意味ではありません。また床面積の計算範囲や複数棟の扱いは個別工事の条件で確認します。
具体例
延べ床75平方メートルの木造住宅を解体する場合でも、作業対象材料の事前調査を省略せず、結果に応じて作業方法を決めます。行政報告基準との違いを契約書に明記します。
近隣の方へ
近所の解体工事で石綿が心配なときは、作業区域へ入らず、公開された掲示と日付を確認してから施工者・発注者や自治体の公式窓口へ尋ねます。
よくある質問
解体で80㎡未満なら石綿調査は不要ですか?
いいえ。80㎡未満は事前調査不要という意味ではありません。また床面積の計算範囲や複数棟の扱いは個別工事の条件で確認します。
解体工事で最初に何をしますか?
発注前の情報提供、元請による事前調査、該当する場合の行政報告、届出、作業計画、掲示、廃棄までを着工日から逆算して整理します。
木造住宅の解体でも調査は必要ですか?
延べ床が報告基準未満でも、作業対象材料の事前調査を省略せず、結果に応じて作業方法を決めます。報告基準との違いを契約書に明記するのが安全です。
自分の工事条件を整理する
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