本文へスキップ

参考情報のみ

石綿チェック工事前の石綿確認を、根拠付きで

アスベスト除去・処分・解体費用|調査費との違い

執筆・編集:石綿チェック運営事務局更新日:

結論

床面積だけでは一律の金額を決められません。調査、採取、分析、除去、処分、解体は担当者・成果物・数量の単位が異なり、含有材料の種類と状態、施工位置、作業方法、隔離や足場、搬出経路、廃棄物区分で見積が変わります。調査結果と工事範囲を揃え、六工程を分けて対象内・対象外と追加承認条件を比較してください。

除去等工事の見積比較

除去等工事の見積比較
項目見積に含む内容比較時の質問
対象材料部位・種類・数量・状態調査結果と一致するか
作業計画工法・区画・負圧等の措置誰が方法を決定したか
廃棄梱包・運搬・処分伝票と処分先を含むか
復旧下地・仕上げ・再検査別工事との境界はどこか

注意点

  • 床面積が同じでも、材料の種類・状態・施工位置、作業方法、隔離や足場、搬出条件、廃棄物区分が異なるため、面積だけから一律の除去・処分・解体価格は算出できません。

具体例

同じ延べ床面積の二棟でも、一方は撤去しやすい成形板が中心で、もう一方は高所や狭所に複数種類の材料がある場合、調査箇所、作業計画、設備、梱包、搬出経路が異なります。二社には同じ調査結果と工事範囲を渡し、工程別の数量、対象外、追加承認条件を比較します。

公的資料と見積ガイドの境界

公式資料の出典範囲は事前調査と届出条件の確認に限ります。このページに掲げる厚生労働省、環境省、e-Govの資料は、個別業者の市場価格を裏付けるものではありません。また、特定現場の契約範囲、費用負担、追加料金、施工方法、収集運搬・処分の契約条件を決める資料ではありません。

以下の表は、工程の混同と見積漏れを減らすために運営者が整理した編集上の見積比較ガイドです。価格の保証や標準単価の提示ではありません。各社へ同じ調査結果、図面、数量、現場条件を渡し、見積書・契約書・作業計画と所管窓口の最新案内で確認してください。

調査から解体までの六工程を比較する

「調査一式」「除去一式」「解体一式」という名称だけでは、採取、分析、梱包、収集運搬、処分、復旧のどこまでを含むか分かりません。工程ごとに主な担当、見積前の証拠、対象外になりやすい項目、見積を変える条件を横並びにしてください。

六工程の見積条件比較表
工程主な担当見積前に必要な証拠典型的な対象外見積を変える条件
調査対象に合う資格を持つ調査者。発注者は図面等を提供し、元請が工事範囲との対応を管理します。工事範囲、設計・竣工図、仕上表、改修履歴、立入条件、既存の製品情報。採取・分析、足場、破壊調査、行政報告支援、再訪が別契約の場合があります。部位・材料の数、図面不足、立入不能箇所、階数、高所・夜間・稼働中施設など。
採取調査計画に基づき、安全措置と試料の代表性を管理できる調査・採取担当者。同一材料と判断した根拠、採取位置図、予定検体数、養生・補修方法、分析機関への受渡し条件。分析、足場、仕上げ復旧、設備停止、追加材料の採取が対象外の場合があります。検体数、採取位置、養生、高所・狭所、補修の仕上げ、出張・時間制約など。
分析必要な分析方法と品質管理体制を説明できる分析機関・分析担当者。試料名、採取位置、依頼する定性・定量の別、対象石綿種類、必要な報告形式と納期。現地採取、再採取、追加分析、速報、原本送付、調査報告への反映が別の場合があります。検体数、分析方法、判定不能時の追加工程、納期、報告書の仕様など。
除去見積では、元請と専門工事業者のどちらが作業範囲・現場調整・完了記録を担当するかを質問します。含有材料・範囲・状態、図面と数量、作業位置、提案する除去方法、仮設・粉じん対策の項目、工程と立入条件。調査、追加分析、足場、設備移設、復旧、処分、第三者測定が対象外の場合があります。材料区分と状態、施工位置、除去方法、隔離・負圧設備、足場、夜間、周辺利用との調整など。
処分見積では、場内運搬、積込み、収集運搬、処分の各項目を誰が手配し、誰が完了を確認するかを質問します。見積上の廃棄物区分、発生量の根拠、梱包・表示の提案、搬出経路、運搬先、引渡し時と完了時に受け取る記録。場内小運搬、積込み、専用容器、仮置場、遠距離運搬、追加発生分が別の場合があります。廃棄物区分と量、梱包、積込み、搬出経路、運搬距離、受入条件、現場の保管制約など。
解体解体工事の元請と各専門工事業者。石綿除去等との順序と完了確認を工程表で管理します。調査結果、除去範囲と完了記録、建物構造、解体範囲、残置物・設備、搬出条件、近隣条件。石綿除去・処分、残置物、地中障害、基礎、設備撤去、近隣対策が別の場合があります。構造・規模、重機と搬出経路、分別、残置物、地下・基礎、養生、道路条件、工期制約など。

床面積だけで価格を決められない理由

床面積は建物全体の規模を示す一条件にすぎません。石綿の対象になるのは工事で触れる材料であり、同じ面積でも材料の種類、施工層、部位数、劣化状態、高さ、狭さ、居ながら工事かどうかで必要な作業は変わります。調査前の面積だけから除去量や廃棄物量を確定することはできません。

比較可能な見積にするには、調査結果で含有・非含有・不明の範囲を図面に対応させ、除去対象の数量根拠、採用する工法、仮設設備、場内運搬、収集運搬、処分、復旧、石綿以外の解体を別項目にします。数量が未確定の項目は、追加単価だけでなく測定方法、承認者、作業前の連絡方法を決めてください。

見積書を六工程へ分解する手順

総額が異なるときは、まず対象範囲と数量根拠が同じかを確認します。安い・高いという評価を先にせず、必要工程が別契約になっていないか、廃棄物の取扱いと搬出先が明記されているか、完了時にどの記録を受け取れるかを質問してください。

  1. 1工事範囲と調査範囲を同じ図面に示し、未調査・立入不能・対象外の箇所を分ける
  2. 2採取位置と検体数、分析方法、速報・正式報告の成果物を確認する
  3. 3除去材料の種類・状態・数量と、足場・隔離・設備・復旧を項目化する
  4. 4場内運搬、梱包、収集運搬、処分の担当と廃棄物区分、受入条件を確認する
  5. 5石綿以外の解体、残置物、設備、基礎、地中物、近隣対応を別に示す
  6. 6数量や条件が変わる場合の再見積、事前承認、記録方法を契約前に決める

既存の費用ガイドを工程別に読む

除去・処分・解体の見積を取る前提となる調査証拠は、既存の費用ページで詳しく確認できます。調査全体、書面・現地調査、採取、分析、定性分析のページと、国土交通省が示す吹付け材の除去単価のページを、必要な工程から選んでください。

よくある質問

床面積だけでアスベスト除去費用を計算できますか?

できません。床面積は条件の一つですが、含有材料の種類・数量・状態・位置、採用する作業方法、隔離・足場、搬出経路、処分区分などを調査結果と現地条件から揃えて見積を依頼します。

アスベスト除去費用に処分費と解体費は含まれますか?

見積の名称だけでは判断できません。除去後の梱包・場内運搬、収集運搬、処分、石綿以外の解体、復旧が含まれるかを工程別に確認し、対象外と追加時の承認方法を書面で残してください。

調査前に除去・解体の確定見積を取れますか?

対象材料と範囲が未確定なら、数量や作業方法も確定できません。まず書面・現地調査を行い、必要に応じて採取・分析を経て、含有範囲と根拠を揃えてから工程別の見積条件を比較します。

自分の工事条件を整理する

工事の立場・対象・作業・時期を選ぶと、事前調査・資格・行政報告・届出・記録の確認ポイントを一覧にできます。登録不要で、入力内容は送信されません。

無料で確認する