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参考情報のみ

石綿チェック工事前の石綿確認を、根拠付きで

アスベスト レベル1/2/3

執筆・編集:石綿チェック運営事務局更新日:

結論

レベル1・2・3という通称だけで、石綿含有の有無や必要な手続を確定することはできません。工事対象となるすべての材料を事前調査し、材料と作業内容に応じて届出を確認します。吹付け石綿等に係る作業には、作業開始14日前までの届出が必要です。

レベル1・2・3と仕上塗材の分け方

厚生労働省の建築物石綿含有建材調査者講習標準テキストは、石綿含有建材を飛散性の観点から「レベル1〜3」と、別枠の「石綿含有仕上塗材」に便宜的に分類しています。レベルは法令の条文名ではなく、厚生労働省・環境省のマニュアルなどで一般に使われている分類です。

  • レベル1:もっとも飛散性の高い石綿含有吹付け材。吹付け石綿などが含まれます。
  • レベル2:次いで飛散性が高い石綿含有保温材、断熱材、耐火被覆材。煙突の断熱材などが含まれます。
  • レベル3:それ以外の石綿含有建材。スレートや岩綿吸音板など、成形された内外装の仕上げ材料が多く、製品は多種類にわたります。
  • 石綿含有仕上塗材:2020年の大気汚染防止法・石綿則の改正にともない、外装・内装に使われた仕上塗材はレベル1〜3とは別枠で扱われます。

レベルによって変わること

どのレベルの建材が工事対象に含まれるかは、事前調査で材料ごとに確認します。レベルの通称だけで「石綿がない」「届出はいらない」と判断しないでください。

  • みなしの可否:レベル2・3は分析せずに石綿含有とみなすことが認められていますが、レベル1はみなしが認められず、過去の記録で「石綿あり」とされている場合を除き分析が必要です。
  • 届出:レベル1・2の建材がある場合、工事開始の14日前までに、施工業者は労働基準監督署へ、発注者は都道府県等へ届け出ます。レベル3は、条例で求める自治体に対して提出が必要になることがあります。
  • 除去の方法:レベル1・2を切断などして除去するときは作業場所を負圧に保って隔離します。レベル3の成形板は切断・破砕せずに取り外すことが原則で、仕上塗材は湿潤化し、電動工具を使う場合は周囲を養生・隔離します。

材料層と証拠のチェック

  • レベルの通称と実際の材料種類を対応させる
  • 劣化状態と切断・破砕等の作業方法を別に記録する
  • 材料区分から個別工法や届出を自動決定しない
  • 見た目、色、模様、建築年だけでは石綿の有無を確定できないため、資料と有資格者の現地確認を組み合わせる

確認のポイント

判断前チェックリスト

  1. 材料名・使用部位・層構成を確認する
  2. 工事対象となる部位と材料を確認する
  3. 吹付け石綿等に係る作業か確認する
  4. 工事対象となるすべての材料の調査結果を確認する
  5. 吹付け石綿等に係る作業の開始予定日を確認する

ケース比較

レベルの通称だけで手続を決めないための材料・作業ケース比較
ケース確認する条件このページで分かること次の確認
吹付け石綿等に係る作業材料と作業開始日作業開始前の届出対象を確認する14日前の届出要件と提出先を確認する
吹付け材・保温材などの使用が疑われる材料名、使用部位、図面・履歴通称レベルだけで含有を確定しない工事対象材料として事前調査する
既存材料に手を加える工事工事対象部分のすべての材料レベル名の有無にかかわらず調査範囲を確認対象・対象外の材料を調査記録で確認する
材料を特定できない図面、表示、改修履歴、現地確認外観やレベル名から判断できない工事対象材料として調査範囲を確認する

各ケースの根拠にした公的資料は、ページ末尾に掲載しています。

注意点

  • レベル3という呼び方だけで低リスク・届出不要・通常廃棄と決めることはできず、切断方法や劣化状態、自治体手続も確認が必要です。

具体例

石綿含有スレート板は一般に成形板として扱われますが、破砕すれば粉じんが増えます。原形のまま外せる工程を優先し、材料と作業の両方から対策を決めます。

よくある質問

アスベストのレベル1・2・3は何が違いますか?

主に発じん性を説明する実務上の区分で、吹付け材、保温材等、成形板等の材料例が異なります。届出や対策はレベル名だけでなく材料と作業方法から確認します。

レベル3なら通常どおり壊してよいですか?

いいえ。成形板等でも切断・破砕により粉じんが増えるため、原形のまま外す工程や湿潤化などを検討します。具体的な方法は調査結果と施工計画で確認してください。

石綿レベルだけで届出要否が分かりますか?

レベルという呼称だけでは確定できません。材料の種類、工事規模、作業方法、地域手続など届出ごとの条件を一次資料と所管窓口で照合します。

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