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参考情報のみ

石綿チェック工事前の石綿確認を、根拠付きで

アスベストの見分け方

執筆・編集:石綿チェック運営事務局更新日:

結論

写真・色・触感・築年数だけでは石綿の有無を確定できません。製品表示、メーカー、製造時期、図面、改修履歴、工事対象部位を集め、不足する情報は不明のまま調査者へ伝えます。データベースに結果がない場合も、含有なしとは判断しません。

材料層と証拠のチェック

  • 工事対象部位と材料層を図面で特定する
  • 製品名、製品番号、認定番号をメーカー情報と照合する
  • 図面と現地の差分・改修跡を有資格者が確認する
  • 不明材料は有資格者が分析またはみなしの扱いを検討する
  • 見た目、色、模様、建築年だけでは石綿の有無を確定できないため、資料と有資格者の現地確認を組み合わせる

確認のポイント

判断前チェックリスト

  1. 製品表示・刻印・品番を確認する
  2. メーカー名と製品名を確認する
  3. 製造時期と建物の竣工時期を分けて確認する
  4. 図面と仕上表の材料名を確認する
  5. 増改築・補修の履歴を確認する
  6. 表示や材料を確認できない範囲を記録する

図解・データ

図1 石綿の使用と規制の歴史(政府公表の節目)

国内輸入量のピーク約35万トン(1974年)

  1. 高度成長期

    石綿輸入量が増加

    建築物では吹付け材や保温材などとして使用されました。

  2. 1974年(昭和49年)

    輸入量ピーク 約35万トン

    政府検証報告に示された国内輸入量の最大値です。

  3. 2006年(平成18年)9月

    全面禁止

    重量0.1%を超えて含有する製品の製造等が禁止されました。

年代は手掛かりですが、着工年だけでは含有の有無を確定できません。工事対象材料を個別に確認します。

出典: 総務省「アスベスト問題に関する政府の過去の対応の検証」、厚生労働省「アスベスト全面禁止リーフレット」「アスベストに関するQ&A」。

図2 石綿輸入量の推移 1991–2006年(財務省貿易統計)
010万20万30万(t)2006.9 全面禁止1991年: 272,088t1992年: 242,279t1993年: 209,846t1994年: 199,836t1995年: 191,475t1996年: 177,869t1997年: 176,021t1998年: 120,813t1999年: 117,143t2000年: 98,595t2001年: 79,463t2002年: 43,390t2003年: 24,653t2004年: 8,186t2005年: 110t2006年: 0t27.2万t110t1991199520002005

参考: 輸入量のピークは1974年(昭和49年)の約35万トンです(政府検証報告)。

データ表を表示(1991–2006年)
石綿輸入量の年次推移(1991–2006年、財務省貿易統計)
年輸入量(t)
1991272,088
1992242,279
1993209,846
1994199,836
1995191,475
1996177,869
1997176,021
1998120,813
1999117,143
200098,595
200179,463
200243,390
200324,653
20048,186
2005110
20060

出典: 環境省「石綿含有廃棄物等処理マニュアル」表1.4(原データは財務省貿易統計)。

ケース比較

製品情報が不足しても含有を推測しないケース比較
ケース確認する条件このページで分かること次の確認
製品表示と時期が確認できるメーカー、品番、製造時期、使用部位調査資料として照合できるが含有を自動確定しない有資格者に工事対象材料との一致を確認する
表示の一部だけ確認できる不足するメーカー・品番・時期情報不足のため有無を確定できない図面・改修履歴・現地情報を追加確認する
表示または材料へアクセスできない未確認の部位と材料見た目や建築年だけで判断しない未確認範囲として調査者へ伝える
竣工年と製品・改修時期が一致しない各日付の根拠資料一つの日付だけで有無を確定しない工事対象部位ごとに材料履歴を確認する

各ケースの根拠にした公的資料は、ページ末尾に掲載しています。

注意点

  • 似た外観の石綿含有品と非含有品があり、表面が塗装・仕上げで隠れていることもあるため、画像検索だけでは有無を確定できません。

具体例

天井板の写真だけでは判断せず、点検口などから裏面の印字を安全に確認し、図面の仕上表と製品情報を照合します。不明なら壊して採取せず、有資格者に調査範囲を相談します。

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よくある質問

写真・築年・製品名だけで含有を確定できますか?

見た目や写真だけで有無を確定できません。似た外観の含有品と非含有品があり、塗装や仕上げで表面が隠れていることもあります。図面・製品情報・公式データベース・有資格者による現地確認の順で証拠を集めます。

製品名や施工時期が不明なら何から確認しますか?

仕上表、竣工図、改修記録を集め、触れずに確認できる製品表示と工事部位を照合します。不明な項目は推定で埋めず、有資格者が現地確認や分析の要否を決めるための情報として渡してください。

図面と現地の建材情報が違うときはどうしますか?

改修や材料変更の可能性があるため、図面だけを優先して含有を決めません。相違する部位、表示、施工時期を記録し、現地確認と必要な分析を含む証拠の経路を調査者と整理します。

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