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参考情報のみ

石綿チェック工事前の石綿確認を、根拠付きで

アスベスト含有建材の種類

執筆・編集:石綿チェック運営事務局更新日:

結論

工事対象部分のすべての材料を事前調査します。材料名や通称レベルだけで含有や手続を確定せず、使用部位、工事が届く層、調査結果を材料ごとに確認します。吹付け石綿等に係る作業では14日前届出の対象を別に確認します。

石綿の大半はレベル3の建材に使われた

厚生労働省の建築物石綿含有建材調査者講習標準テキストによると、輸入された石綿の大半はレベル3の建材に使われました。例えば1995年の石綿輸入量約18万トンのうち、93%がレベル3の石綿含有建材の原料として使われ、同様の建材でもメーカーごとに異なる名前が付けられています。レベル3の建材は事業用の建物だけでなく、戸建て住宅などにも幅広く使われています。

部位別の主な石綿含有建材と製造時期

標準テキストが国の石綿含有建材データベースから整理した主な製造時期です。年代は候補を探す手掛かりで、個別の建材の含有を決めるものではありません。

  • 内装(壁・天井):スレートボード・フレキシブル板(1952〜2004年)、けい酸カルシウム板第1種(1960〜2004年)、ロックウール吸音天井板(1961〜1987年)、せっこうボード(1970〜1986年)、壁紙(1969〜1991年)
  • 床:ビニル床タイル(1952〜1987年)、ビニル床シート(1951〜1990年)
  • 外装(外壁・軒天):窯業系サイディング(1960〜2004年)、押出成形セメント板(1970〜2004年)、スレート波板(大波1931〜2004年、小波1918〜2004年)
  • 屋根:住宅屋根用化粧スレート(1961〜2004年)、ルーフィング(1937〜1987年)
  • 煙突・設備:石綿セメント円筒(1937〜2004年)、石綿ビニル二層管(1931〜1985年)
  • 吹付け材・保温材など(レベル1・2):吹付け石綿、吹付けロックウール、配管の保温材、屋根折板の断熱材、耐火被覆材など

2006年9月より前の情報で「なし」としない

労働安全衛生法で規制される石綿の含有率が現在の「0.1%超」になったのは2006年9月です。厚生労働省の通知(平成30年4月20日 基安化発0420第1号)は、2006年9月以前の情報をもとに石綿なしと判断しないよう示しています。製品カタログや証明書の日付も確認してください。

材料層と証拠のチェック

  • 吹付け材、保温材、耐火被覆材、断熱材の使用部位
  • 成形板、床材、接着剤、仕上塗材の層
  • 材料群の通称と製品名・規格名の違い
  • 見た目、色、模様、建築年だけでは石綿の有無を確定できないため、資料と有資格者の現地確認を組み合わせる

確認のポイント

判断前チェックリスト

  1. 材料名と使用部位を確認する
  2. 表面・下地など工事対象の層を確認する
  3. 工事で手を加える材料範囲を確認する
  4. 材料ごとの調査結果を確認する
  5. 特定できない材料を不明として記録する

ケース比較

材料名だけで手続を決めないケース比較
ケース確認する条件このページで分かること次の確認
吹付け石綿等に係る作業材料と作業開始日14日前届出の対象を確認する都道府県等への届出条件を確認する
材料名と使用部位が確認できる工事対象部分との一致名称だけで含有を確定しない工事対象材料として調査結果を確認する
複数の層または材料がある工事が届く層と材料表面だけで全材料を説明できない各材料を調査範囲に含める
材料を特定できない不明な材料と部位含有の有無を確定できない未確認材料として調査者へ伝える

各ケースの根拠にした公的資料は、ページ末尾に掲載しています。

注意点

  • 材料名だけでレベルや必要な作業方法を一律に決められず、劣化、切断・破砕の有無、下地や接着層まで含めて現地で確認します。

具体例

外壁改修では表面の仕上塗材だけでなく、下地調整材やシーリング周辺も作業対象になり得ます。予定する削孔・研磨範囲を図面に示して調査を依頼します。

よくある質問

石綿含有建材にはどんな種類がありますか?

吹付け材、保温材等、成形板等など多様で、同じ建物内でも部位と施工時期により異なります。材料例の一覧だけで現場の含有を確定しないでください。

屋根材や床材にもアスベストはありますか?

過去には屋根材、外装材、床材などにも石綿含有製品がありました。製品名や年代は手掛かりですが、現場材料との一致を確認する必要があります。

成形板なら石綿が飛散しませんか?

原形の状態と切断・破砕時では粉じんの可能性が異なります。成形板という分類だけで安全とせず、外し方や湿潤化など作業方法を検討します。

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