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参考情報のみ

石綿チェック工事前の石綿確認を、根拠付きで

石膏ボードのアスベスト確認ガイド

別名: 石膏ボード、せっこうボード、プラスターボード

執筆・編集:石綿チェック運営事務局更新日:

結論

石こうボードの石綿含有は、白い芯や表面紙などの見た目だけでは判断できません。裏面印字のメーカー名・認定番号・製造年を記録し、製品資料と照合しても確定できない工事対象は、調査方針を専門業者へ確認します。

材料層と証拠のチェック

  • ボード本体の裏面印字、メーカー、製品番号、認定番号
  • 表面仕上げ、目地処理材、下張り板、接着剤の層
  • 部分交換や重ね張りの範囲と時期
  • 見た目、色、模様、建築年だけでは石綿の有無を確定できないため、資料と有資格者の現地確認を組み合わせる

使われやすい場所と形状

  • 官公庁建物、学校、病院などの壁・天井の仕上げ材
  • ロックウール吸音天井板の下にある捨て張り材や、耐火間仕切りの複合材
  • 共同住宅や事務所の改修では、現在見えるクロスや化粧板の裏側に旧来の石こうボードが残り、設備開口や間仕切り撤去の対象になる場合があります。

年代と証拠の限界

  • 厚生労働省の標準テキストは、石綿含有せっこうボードの製造時期を1970~1986年とし、当該期間の製造量の1%弱と説明しています。この期間は候補を探す手掛かりであり、個別の板の含有判定ではありません。
  • 同じ防火材料認定番号が石綿使用停止後にも使われた例があるため、認定番号だけでなく製造年、工場記号、ロット番号を組み合わせて確認する必要があります。
  • 竣工年は建物全体の目安にすぎません。増築、テナント入替え、耐火区画変更、天井更新の時期が異なれば、同じ階でも別の製品が混在する可能性を残して確認します。

集める図面・表示・資料

  1. 仕上表、天井伏図、間仕切詳細図から、ボードの種類、厚さ、防火材料認定番号を転記する
  2. 安全に見える範囲の裏面印字を撮影し、メーカー名、JIS表示、認定番号、製造年、工場・ロット記号を残す
  3. 化粧板の表面だけでなく、吸音板の捨て張りや複合壁の各層を別材料として調査範囲に記録する
  4. 印字や証明資料で含有なしを確認できない板について、みなし又は分析の方針を調査担当者へ確認する

見た目だけでは含有を確定できない理由

  • 紙張りの外観、芯の白さ、厚さだけでは、石綿含有品・非含有品や類似する別種ボードを区別できません。
  • 塗装、壁紙、化粧板で表面が覆われ、重要な裏面印字や下張り材が見えない場合があります。
  • 割れ口や粉の状態を写真で比較しても製品を一意に特定できず、撮影条件や経年劣化も色の見え方を変えるため、画像だけの判定結果を工事判断に使えません。

安全な次の行動

  1. 工事範囲と図面・改修履歴をまとめ、対象となる板の系統と施工時期の違いを調査担当者へ伝える
  2. 印字を見るために自分で板を割る、穴を開ける、天井板を外すことは避ける
  3. 資料照合で確定しない場合は、工事着手前にみなし又は必要な分析を含む調査方針を決める
  4. 調査結果には確認した部屋、壁面、天井面と対象層を記載してもらい、別の板や下地まで結果を広げて解釈しない

この建材についてのよくある質問

石こうボードの裏が見えれば含有なしと判断できますか?

裏面印字は重要な証拠ですが、認定番号だけでは不足する例があります。製造年、メーカー・工場記号、製品資料を合わせ、資料で確定しなければみなし又は分析の方針を確認します。

石こうボードが1986年より後なら調査対象外ですか?

年だけでは個別材料の含有なしを証明できません。改修で古い下張りが残ることもあるため、工事対象の各層を図面、印字、改修履歴から確認します。

壁紙を残したまま石こうボードを調べられますか?

まず図面、仕上表、改修記録、安全に読める表示を集めます。被覆の内側を確認する必要がある場合も、自己判断で壁紙や板を剥がさず、調査担当者に確認方法と飛散防止措置を決めてもらいます。