シーリング材のアスベスト確認
執筆・編集:石綿チェック運営事務局更新日:
結論
目地改修では、シーリング材だけでなく、バックアップ材、プライマー、隣接する仕上げ、下地を分け、撤去・打替え・増し打ちで触れる深さを確認します。見た目だけで含有を確定できません。
シーリングの資料は「特記仕様書」を探す
厚生労働省の建築物石綿含有建材調査者講習標準テキストは、書面調査で確認する図面として特記仕様書を挙げ、吹付け石綿、仕上塗材、防水材、シーリング材、内装材などの材料名や仕様から石綿含有建材を確認するとしています。竣工図に特記仕様書が残っていれば、シーリング材の種類や製品名が書かれていないかを最初に確認します。
外壁の改修やその後の打替えでシーリング材が交換されていることも多いため、竣工時の資料だけでなく、過去の外壁改修の見積書や報告書も集めておくと、今あるシーリング材がいつの製品かを絞り込めます。
目地のまわりの仕上塗材や下地調整材も対象になる
シーリングの撤去や打替えでは、目地に接する外壁の仕上げや下地にも工具が触れることがあります。標準テキストは、仕上塗材の割れやダレを防ぐため、主材の中にクリソタイルが少量添加されていた時期があるとし、業界団体の調査として、石綿を含む仕上塗材や下地調整塗材が販売されていた期間を示しています。
- 薄塗材E(樹脂リシン):1979〜1987年
- 可とう形外装薄塗材E(弾性リシン):1973〜1993年
- 複層塗材CE(セメント系吹付けタイル):1973〜1999年
打替え・増し打ちの見積で聞くこと
- 1既存のシーリング材をどこまで撤去しますか。目地の側面や外壁の仕上げを削りますか。
- 2シーリング材と、目地に接する仕上塗材・下地調整材は、事前調査の対象に含まれていますか。
- 3石綿を含むとみなす場合や分析する場合、工程と費用はどう変わりますか。
材料層と証拠のチェック
- シーリング材、バックアップ材、プライマーを別の材料として記録する
- 目地に接する外壁仕上げ、下地調整材、基材を確認する
- 撤去、打替え、増し打ちで触れる深さと面を比べる
- 見た目、色、模様、建築年だけでは石綿の有無を確定できないため、資料と有資格者の現地確認を組み合わせる
注意点
- 色、弾力、ひび割れ、施工年だけでは含有を確定できず、目地材だけ見ても下地の調査範囲は決まりません。
具体例
築25年のRC造マンションで外壁目地を打ち替える場合、特記仕様書と過去の改修記録からシーリング材と外壁の仕上塗材の種類を確認し、撤去時にカッターが触れる目地側面の仕上げ・下地調整材を調査範囲に含めるかを施工者と決めます。
目地を構成する材料
- 表面のシーリング材と過去の打替え層
- バックアップ材、ボンドブレーカー、プライマー
- 隣接する外壁仕上げ、下地調整材、基材
改修方法を見積で確認する
- 既存材をどこまで撤去するか
- 工具が隣接仕上げや下地へ触れるか
- 増し打ち前の清掃・切削・補修を含むか
よくある質問
シーリング材の色で石綿を見分けられますか?
見分けられません。製品、施工時期、目地位置、バックアップ材・プライマー・下地を資料と現地で確認します。
増し打ちなら事前確認は不要ですか?
既存材を撤去しなくても清掃・切削や隣接仕上げへ影響する場合があります。予定作業と触れる深さを確認します。
目地改修でどの層を調べますか?
シーリング材、バックアップ材、プライマー、隣接する仕上げ・下地のうち工事で触れる範囲を整理します。
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